▊これで納得! NLPの学び方
NLPに関心を持ったものの、いろいろな種類の情報が多すぎて、何をどう考えたら良いのか分からない。
NLP学習の最初に誰もが感じる気持ちです。
オフィスワンアップのメンタルトレーナー『鈴木』と『原』が、これまでに多くの方からいただいた、いろいろなご質問への回答や、NLPを学ぶときに知っていると役に立つヒントを順次つけ足していく予定です。
どこで学びたいか、どんなトレーナーから学びたいか、NLP学習で何を手に入れたいか。
あなたがこれから始める、NLPの学びのイメージづくりのご参考になればうれしく思います。
その①:そもそもNLPってなんでしょう?
カウンセリングやコーチング、コンサルティングの現場だけではなく、ビジネスや医療の現場でも耳にすることが増えてきたNLPですが、いざその理解について確認すると『よく分からない』という方が多いようです。
ここでは、まず簡単にNLPの歴史と背景についてお伝えしてみましょう。
これから学ぼうと思っているNLPの生まれや、目指したものを知っておくことは、あなたがNLPならではの可能性を知る上でも大切に思えます。
NLPは、1970年代の初め頃から始まった、『人のパフォーマンス』に関する研究です。
アメリカの西海岸、カリフォルニア州にあるカリフォルニア大学サンタクルーズ校(University of California Santa Cruz)が発祥の地。
私(鈴木)も以前何度か訪れたことがありますが、緑豊かな丘陵に広々としたキャンパスが広がり、その中を鹿やリスが走り回るという、いかにもアメリカの大学といった魅力的な環境の場所です。
そこに在籍していた二人の人物、リチャード・バンドラー氏と、ジョン・グリンダー氏の二人が開発者。
彼らによって行われた、さまざまな領域におけるハイパフォーマーとそうでない人と違いの比較・体系化の研究からスタートしています。
その研究は、特に人の外的な振る舞い・行動に大きく影響している、本人も気づいていない、心の内側の無意識レベルで行っている『情報の組織化』に注目していることが大きな特徴でした。
ここでは情報の組織化について、もう少し詳しくお伝えしておきましょう。
それは、ものごとに対するその人なりの理解や認識をつくり出す基になっている、無意識レベルでの情報処理のことです。
私たちひとり一人が無意識の心の中で、自分を取り巻くできごとの『何に』『どのように』注目を当てるかによって、人それぞれに異なった独自の事実(経験)が生まれます。
そして、私たちはこれまでの経験の中で既に誰もが自分なりの組織化の方法を身につけています。
だから、例え同じ環境にいても『あの人は全然平気そうなのに、私にはがまんできないくらい辛い』とか、『私には当然の考えを伝えているのに、あの人には全然理解してもらえない』といった現実が起きてしまうわけです。
私たちの経験とは、その人なりに加工された独自の情報の世界ともいえます。
NLPはその人らしさを規定している、この複雑な情報の組織化のプロセスをわかりやすく解き明かそうとした試みでもあります。
私がNLPに出会ったのは、自分がまだ大学生だった20歳過ぎの頃ですから、もう35年以上前になります。
思い通りにならない自分の苦手を変えるために、自分も気づいていない無意識のレベルでいろいろと変化を作るというNLPの考え方はとても不思議で刺激的な体験でした。なによりも、どんどん変わっていく自分自身に驚いたものです。
『コミュニケーションの改善』『自己理解と他者理解』『行動力の向上』『影響力の拡大』『おだやかな心の安定』等々、NLPを通して得られるメリットには本当にたくさんのものがあります。
それがNLPが短い期間のうちに、世界の多くの国の人たちを魅了した理由でもあるのですが、今回はまず『NLPってなんだろう?』、という部分を確認しておきたいと思います。
2019/04/22
その②:どんな人がNLPを学んでいますか?
NLPは何かの専門家だけが学ぶ特別なスキルではありません。
では実際にはどんな人がNLPを学んでいるのだろうということは、NLPに関心を持ったあなたにも気になるところだと思います。
今回は私(鈴木)の体験談を交えながら、これまでにNLPを学ばれた方たちについてご紹介しましょう。
それを通して、NLPが実にいろいろな立場の方にとっての魅力を持つものだということが伝わればと思います。
NLPは海外でも幅広く学ばれています。
例えば私は2013年と2016年の2回、イギリスで"The Society of NLP"が主催する『マスタートレーナー講座』に参加しましたが、そこにもさまざまな方が参加していたのを覚えています。
コンサルタント、マーケッター、学校の先生、プロスポーツチームのメンタルトレーナー、セラピスト、グローバル企業の教育担当者、お医者さん、ヨガのインストラクター、ビジネストレーナー、エンジニア、歌手、牧師等々、実に多様な立場の方たちです。
多様なのは職業や社会的な立場だけではありません。男性も女性も、30代の方からけっこうな年齢の方まで、まさに老若男女を問わずいろいろです。
出身もアメリカやヨーロッパの国々に加えて、インドや東南アジア、南米からご参加の方もいました。
これほど多くの方がNLPに魅了され、学びを進めるのは、NLPがさまざまな場面や状況に効果的に対応できる、実践的な柔軟性を持っているからです。
こういう状況は、なにも海外だからというわけでもなさそうです。
国内について見てみましょう。私たちがご提供しているNLPの認定講座は1999年のスタート以来、今年で21年を数えます。
これまでに参加された方を振り返ると、最初の頃は大学の先生、心理療法の専門家、能力開発のトレーナー、ビジネスコンサルタント、政治家のメンター、キャビンアテンダント、バックパッキングで世界を回っている方、といった少し個性的なお仕事に就かれている方が思い起こされます。
思い出深いのことの一つが、キャビンアテンダントさん。当時はまだスチュワーデスさんと呼ばれていた彼女たちは、私たちのトレーニングで『プラクティショナー認定講座』を受講し、フライト先のアメリカの団体で次の『マスタープラクティショナー認定講座』を受講するという、当時の私にはびっくりするほど行動的な計画でのご参加でした。
その時その時の世の中の流れが反映されているのを実感したこともあります。
ある時期には個人事業主さんがたくさん参加されていたり、コーチングのスキルが日本で紹介され始めて少し経った頃には、コーチの資格をもった方たちの参加が目立って多くなりました。
NLPが徐々に世の中に根付いてきたことを感じた、微笑ましいエピソードについてもご紹介したいと思います。
大学生「Aさん」のお母さんは、心理療法家です。大学に入学したことをきっかけに、お母さんからの勧めを受けて「Aさん」はNLPの認定講座に参加しました。
講座期間中の「Aさん」の課題は、週末の講座が終わった後に毎回の自分の発見や学びをお母さんと共有することでした。
その時間を持つ中で「Aさん」が気づいたこと。
ご本人の「これまでは気づいていなかったけれど、自分に対する子どものころからの母の接し方はとてもNLP的だった」、という言葉が今でも心に残っています。
お分かりでしょうか。お母さんは既にNLPを専門的に学んでいた人だったのです。
そして「Aさん」は、お母さんのその経験を活かしたNLP流の子育てを受けて育ち、お母さんはいよいよその種明かしとして、今度は「Aさん」自身にNLPを学ぶことを勧めたというわけです。
なんだかホームドラマのようなお話しだと思いませんか。
最初は特別な理由もなく、お母さんのお勧めで参加した「Aさん」でしたが、
その後は大学の仲間と共に、就活も含めてひとり一人の社会力を高める学習サークルを立ち上げ活動しています。
NLPの学習は大学生さんにも良い体験だったようです。
最近では、ブランドプロデューサー、ライター、ナショナルブランドのマネージャー、フリーのビジネスコーチ、企業の管理職、人事担当者、法人研修会社のマネージャー、キャリアカウンセラー、OLさん、税理士さんというように、自分の能力開発や自己成長に関心のある方だけでなく、一般のビジネスパーソンの参加が普通になってきました。
このあたりは、NLPの団体ごとの特色があるのかもしれませんが、私たちの組織でNLPを学ばれる方は、本当に多彩な背景や立場からのご参加だと思います。
さて『どんな人がNLPを学んでいるのか?』について、本当にいろいろな人がNLPを学んでいることを実感として感じ取っていただくことができたでしょうか。
今回は法人研修の受講者としてNLPを学ぶ方たちのことはお伝えできませんでしたが、NLP学習者の数と学びの機会はいろいろなところで確実に増えているようです。
これだけ立場の違う、多くの方が何を求めてNLPを学ぶのか。
このことはNLPの持つ多様な可能性を理解することにも通じています。
それについてはまたお伝えしていきたいと思います。
2019/04/24
このサイトの記事『NLPの学び方』を5日間のメール
セミナー(無料)にまとめました。
『NLPに関心はあるけれど、実際にはどんなものか
わからない』
『NLPを学ぶことで、どんな利益があるんだろう』
『どこで学ぶのが良いんだろうか』
ということにお悩みの方に向けて、
NLPの世界の入り口を紹介する気持ちで
つくっています。
ホームページの掲載分に
さらにご質問の多い3つのテーマを加え、
5つのテーマで1日1回、5日間の講座の中で、
あなたのNLPに対する
いろいろな「?」について
楽しく、わかりやすく解説しています。
まじめにお伝えしているので、
けっこう濃いめの内容です。
けれど、
興味を持ってお読みいただけると
思います。
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